陸揚げ局とは?海底ケーブルと陸上網をつなぐ設備

海底ケーブルを題材にしたイメージ
AI生成のイメージです。実際のケーブル、陸揚げ局、出来事を撮影した写真ではありません。

要点

陸揚げ局は海底ケーブルと陸上網をつなぐ拠点です。設備の役割と、障害時に影響を左右する代替経路を分けて見ます。

  • 端局装置が光信号を受け渡し、局内の設備が回線を監視する
  • 中継器を使うシステムでは給電装置が海底へ電力を送る
  • 一局の障害による影響は、別経路と空き容量で変わる

海底ケーブルは、海岸に着いただけでは通信サービスになりません。陸揚げ局(Cable Landing Station)は、海底区間の信号を陸上の通信網へ引き渡し、必要な給電と監視を行う拠点です。設備の構成はケーブルの方式によって異なります。

局内で行う三つの仕事

光信号を受け渡す。 端局装置は海底ケーブルの光信号を送受信し、陸側の伝送設備につなぎます。複数の波長やファイバーペアをどう使うかはシステムごとの設計です。

必要な中継器に給電する。 中継器を使う長距離システムでは、給電装置(PFE)がケーブル内の導体を通じて海底の中継器に直流電力を送ります。両端の局で給電を分担し、一方の給電装置の故障時にもう一方で支える設計例もあります。中継器を使わないシステムに、この設備が必ずあるわけではありません。

設備と回線を監視する。 監視装置は端局装置や給電装置、海底区間の状態を把握します。障害箇所の調査には複数の試験方法があり、一般的なOTDRだけで長距離ケーブル全体の断線点を特定できるわけではありません。

一つの陸揚げ局が止まると、日本の通信は止まる?

その局を使う回線には影響が出る可能性があります。ただし、日本発着の通信がどれだけ影響を受けるかは、利用中のケーブル、別の陸揚げ地点、陸上網、迂回先の空き容量で変わります。「一局の停止で日本の国際通信の大半が途絶える」とは言えません。国際電気通信連合(ITU)は、障害時の影響を減らすため、経路を分散し、可能な場合は保護経路へ通信を迂回させる設計を説明しています。迂回できることと、利用者のサービスが必ず無停止になることも別です。

地図と一緒に読む

陸揚げ地点の一覧では、どこに接続地点があるかを確認できます。ケーブル地図ではルートを見比べられます。地点の数だけで冗長性は決まりません。実際の影響を考えるときは、接続するケーブルと陸上側の経路も合わせて見ます。光・給電・材料のつながりは、一枚絵の工学ガイドからたどれます。

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出典

陸揚げ局海底ケーブルCLS通信インフラSLTEPFENMS