マルチコアファイバー — NEC/NTT が拓くペタビット時代

海底ケーブルの伝送容量は過去 20 年で 1,000 倍以上に増加しましたが、シングルコアファイバーの物理的な容量限界(シャノン限界)が近づいています。この壁を突破する鍵が、マルチコアファイバー(MCF)技術です。

シングルコアの限界

現在の海底ケーブルは、1 本のガラスファイバーに 1 つのコア(導波路)を持つシングルコアファイバーを使用しています。波長多重(WDM)技術の進化により容量は飛躍的に増えましたが、1 コアあたり約 100Tbps が理論上の上限とされています。

マルチコアファイバーとは

MCF は 1 本のファイバー内に複数のコアを持つ構造です。4 コア MCF なら容量は約 4 倍、12 コアなら約 12 倍に拡大できる可能性があります。各コアは独立した光信号を伝送し、空間多重(SDM: Space Division Multiplexing)と呼ばれる技術カテゴリに属します。

NEC と NTT の実証成果

NEC と NTT は共同で、4 コア MCF を使った海底ケーブルの長距離伝送実験に成功しています。7,280km の伝送距離で 1 ファイバーあたり 319Tbps を達成し、従来のシングルコアの数倍の容量を実証しました。この技術は Taihei 等の次世代ケーブルへの適用が検討されています。

ペタビット時代への道

MCF と最新の WDM 技術を組み合わせることで、1 本の海底ケーブルで 1 ペタビット(1,000Tbps)を超える伝送が現実味を帯びています。AI データセンター間の膨大なデータ転送需要に応えるため、2030 年代にはペタビット級ケーブルが実用化される見通しです。

課題

MCF の実用化にはいくつかの課題が残ります。コア間のクロストーク(信号干渉)の抑制、既存の中継器との互換性、製造コストの低減などです。しかし NEC と NTT の研究開発は着実に進んでおり、日本がこの分野で世界をリードしています。

この記事は信頼性の高い業界情報源に基づき、AI 技術を活用して作成し、編集部が内容を確認・監修しています。事実の正確性には十分注意していますが、お気づきの点はお問い合わせよりお知らせください。

出典

  • NEC Corporation: NEC のマルチコアファイバー研究開発
  • NTT Group: NTT の空間多重技術に関する研究
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