ケーブル敷設船の世界 — 海底インフラを支える特殊船の秘密

海底ケーブルを海の底に敷く。この一見シンプルな作業を行うには、世界でも数十隻しか存在しない極めて特殊な船が必要だ。ケーブル敷設船の世界を覗いてみよう。

世界に約 60 隻

ケーブル敷設船(Cable Ship, CS)は世界に約 60 隻しかない。そのうち常時稼働しているのは 40 隻程度。運営するのは SubCom(米国)、NEC(日本)、ASN(フランス)、Global Marine Group(英国)などの専門企業だ。

船の構造

ケーブル敷設船は通常の貨物船とは全く異なる構造を持つ。最大の特徴は船体中央にある巨大な「ケーブルタンク」。直径 20m 以上の円形タンクにケーブルがコイル状に収納され、1 回の航海で数千 km 分のケーブルを積載できる。船尾にはケーブルを海中に送り出す「シーブ(滑車)」が設置されている。

ダイナミックポジショニング

敷設中はケーブルに過度な張力がかからないよう、船の位置を精密に制御する必要がある。DP(ダイナミックポジショニング)システムがGPS とスラスターを使って自動的に船位を維持し、風や波に流されないようにする。

船上の生活

太平洋横断ケーブルの敷設には 2〜3 ヶ月を要する。船員は約 80〜120 名。24 時間 3 交代制で作業が続く。陸から離れた洋上での長期間の生活は過酷だが、ケーブル敷設のプロフェッショナルたちは独特の連帯感で結ばれている。「海底にインフラを作る」という仕事への誇りが、彼らを支えている。

日本のケーブル船

日本では NTT ワールドエンジニアリングマリンが「きずな」「すばる」などのケーブル船を運用し、KDDI 傘下の国際ケーブル・シップも修理専門船を保有している。日本近海の修理対応に加え、アジア太平洋地域の敷設プロジェクトにも参画している。

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出典

ケーブル船敷設船舶SubComNEC