陸揚げ局とは?海底ケーブルが陸に上がる場所の仕組みと役割

海底ケーブルは海の中を走り続けるわけではない。どこかで陸に上がり、地上のネットワークに接続される。その接続点が陸揚げ局(Cable Landing Station / CLS)だ。

陸揚げ局の中には何がある?

外から見ると地味な建物だが、中身はハイテク設備の塊だ。

  • SLTE(海底線端局装置): 海底ケーブルの光信号を受信し、地上のネットワーク機器に引き渡す。トランスポンダーで信号を復調する
  • PFE(給電装置): 海底の中継器電力を供給する。数千ボルトの高電圧を海底ケーブルの銅管に流す
  • NMS(ネットワーク管理システム): ケーブル全区間の状態を 24 時間監視。信号レベルの異常を検知すると即座にアラームが上がる
  • 自家発電設備: 停電時もケーブルの運用を継続するためのバックアップ電源

日本の主要陸揚げ地点

日本は 20 以上の陸揚げ地点を持つ、アジア最大級の海底ケーブルハブだ。

  • 千倉(千葉県): 太平洋横断ケーブルの集中地。FASTERTopaz などが陸揚げ
  • 志摩(三重県): アジア域内ケーブルの拠点。APG、SJC2 などが接続
  • 丸山(三重県): JUNO、NCP などの太平洋横断ケーブルが陸揚げ
  • 北九州(福岡県): アジア方面ケーブルの拠点。RJCN、HSCS などが接続
  • 高萩(茨城県): PC-1 の陸揚げ地点

なぜ陸揚げ局の場所は重要なのか

陸揚げ局は地政学的に見ると戦略的な弱点でもある。海底ケーブルが 500 本以上あっても、陸に上がる地点は限られている。自然災害、テロ、軍事攻撃のリスクがあるため、複数の地点に分散して冗長性を確保することが重要だ。東日本大震災では太平洋側の陸揚げ局が被災したが、日本海側のルートが機能して国際通信の途絶を防いだ。

陸揚げ局の見学はできる?

残念ながら、セキュリティ上の理由から陸揚げ局は一般公開されていない。ただし、Google Earth で陸揚げ地点を探すと、海岸にケーブルが上がってくる「ビーチマンホール」の痕跡を見つけられることもある。

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出典

  • ISCPC: 陸揚げ局の構成要素
陸揚げ局CLSSLTE給電装置千倉志摩北九州