APRICOTの290Tbpsは何を意味する?開通区間と公表値を読む

海底ケーブルを題材にしたイメージ
AI生成のイメージです。実際のケーブル、陸揚げ局、出来事を撮影した写真ではありません。

APRICOTは、日本から台湾・グアムを経て東南アジア方面へ延びる海底ケーブルの計画です。「290Tbps」という大きな数字は確かに事業者Metaが公表しています。ただし、それは実際に毎秒290Tbpsのデータが流れているという意味ではありません。ケーブルの記事を読むときは、容量の種類と、どの区間が利用可能かを分けて確かめる必要があります。

発表された区間と時点を分ける

Metaは2021年、APRICOTの全体計画を日本・台湾・グアム・フィリピン・インドネシア・シンガポールを結ぶ約12,000kmの系統として発表しました。その時点の予定開通年は2024年で、初期設計容量は190Tbps超とされていました。これは当時の計画であり、現在の全区間の運用状況を示しません。

2025年10月のMetaの更新では、日本・台湾・グアム間は利用可能、フィリピン・インドネシア・シンガポールへの延伸は将来の区間とされています。フィリピンの事業者PLDTは同年、国内2支線のケーブル敷設完了を発表しましたが、「敷設完了」と「その区間で通信サービスが始まった」は別の段階です。このサイトのAPRICOTの記録も、公表済み区間と計画区間を分けて記載しています。

290Tbpsは速度の実測値ではない

Metaが2025年に示した290Tbpsは、APRICOTの全系統についての公表容量です。2021年の190Tbps超という初期設計値とは発表時点と対象が異なります。開通済みの日本・台湾・グアム間を流れた実際のデータ量や、利用者が契約できる回線容量は、この数字からは分かりません。

「映画を毎秒何本送れる」といった換算も、全容量が常に一用途に使われている印象を与えます。容量は設備の能力を表す指標として読み、利用量と混同しない方が正確です。光ファイバーの組や光の波長を使って通信を運ぶ仕組みは、一枚絵の工学ガイドから学べます。

地図では陸揚地と計画線を区別する

日本側の公表地点は千葉県の南房総で、三重県志摩ではありません。TeleGeographyの2026年10月更新の陸揚地点一覧でも南房総と記載されています。このサイトの地図は概略の接続を示すもので、海底に敷かれた正確な線や、延伸区間の開通を証明するものではありません。

Starlinkなど衛星網と比べたいときは、「全系統の公表容量」と「別の網の推定通信量」を単純に割らず、比較する数字のそろえ方から確認してください。

この記事の下書きには AI を利用し、公開前に形式や表現を自動確認しました。運営者が公開後も内容を順次点検し、誤りを訂正しています。お気づきの点はお問い合わせよりお知らせください。

出典

海底ケーブルAPRICOTStarlink通信インフラTbps